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元気が一番?

素直の検診で神奈川県立こども医療センターへ行って来た。
今日は生後8日目に手術をした十二指腸閉鎖症の経過を診てもらった。
特に問題はないとのことで、次回の検診は3年後となった。

c0035386_2203683.jpgセンターに来るたびに思い出す・・・手術した頃のこと。
生きるか死ぬかの瀬戸際での手術、そして素直は生きる道を与えられた。
しかし、生きる道を与えられなかった子どももいた。
素直の入院中に、何人かの子どもを見送った。
この世で、子どもに先立たれるほど辛いことはない。
だからか、世界中に子どもに先立たれた親の呼び名はない。
家族に先立たれた人間の呼び名には、未亡人、やもめ、などはあるが・・・。

病院に来るたびに思うことがある。
それは健康信仰のことだ。
巷では健康ブームが、相変わらず続いている。
そりゃー誰だって、健康の方がイイに決まっている。
でも、健康をどうあがいても手にすることが出来ない人間だっているのだ。
健康で、元気なことだけが最高だとは思えない。
だって病院で出会った子どもたちは、みんな輝いていたよ。
明日、天国へ旅立つかもしれない子どもでさえ。

学校ではやたらと元気でいることをあおる。
元気に外で遊びましょう。
元気な声で返事をしましょう。
元気に登校しましょう。
元気に元気に元気に・・・・。
そんなに大切か?
元気なことが。

わたしはそうは思わないよ。
静かでおとなしくて、返事が出来ない子がいたっていいじゃん。
暗くて何を考えているのかわからない子がいたっていいじゃん。
みんなの歩調に合わせられなくて、よろよろ歩く子がいたっていいじゃん。
みんなと仲良くできなくて、休み時間にひとり本を読んでいる子がいたっていいじゃん。
いいじゃんねー。
でも良くないから、今の学校は大変だ。
年中問題だらけ。

みんなの歩調に合わせられないと、虐められたり、こまることがありますよ。
と、学校は言うが、違うだろ。
元気が一番だとか、真面目に言うことを聞きましょうなんてことばかり言ってるから、元気でない子や真面目でない子の居場所がなくなるんだろうが。
そういう子のあらゆる可能性の芽を摘んでしまっているんだろうが。
でも、これは学校だけのせいにしてはいけないよ。
先生たちはそれなりに一生懸命だ。

世の中がそういう風潮なんだよ。
世の中の流れに逆らえば、難破してしまう。

私は小学校低学年の頃、寡黙児童だった。
大分担任に非難された。
テストは殆ど満点だったが、「100点とっても、何にも発言しなければ、0点とってるのと同じ」とよく言われていた。
確かに、頭でっかちでは何の役にもたたないだろう。
それはわかる、でもある日、100点のテストをストーブにくべる石炭と一緒に燃されたことがある。
あんまりだ。
でも、高学年になり、私の総てを認めてくれる教師に出会い救われた。
どこにでもいそうな、ふつーの人ではあったが、穏やかにニコニコと笑う担任の教室は、安心していることのできる空間だった。

この「安心」できる空間が、子どもたちにとって一番必要だと思う。
強く思う。
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こども医療センター正面玄関前の池・・・の亀さんたち。甲羅干しかな?
約40年前の老朽化した現在の建物はもうすぐ取り壊され、すく横に建設中のカッコイイ病棟に、来年から徐々に移転するそうだ。
古くて狭くてごちゃらーとした、懐かしい病棟ともさようならか・・・すこし寂しい。
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by sunahaha-happyday | 2005-09-30 02:34

ペットさまさま

最近我が家はペットが増え、それでなくても狭い家がますます狭くなり、意を決して「お片付け」をすることになった。

押し入れ、タンス、棚の上、書棚・・・出るは出るはいらない物。
あっと言う間に、でかいゴミ袋10個くらいになった。
本は段ボール10箱以上。
いや〜よくぞこんなに詰まっていたもんだ。
でもまだ序の口、衣類やカセットテープ、ビデオ、オモチャ、台所用品などの「お片付け」がまだ残っている。

働いてお給料いただいて、こんなにいらない物を買っていたんだな。
いっぱい働いていらない物を造って、働いたお金でいらない物を買う。
なんと無駄なことをしているんだろう。

こんな社会の構造だから、みんな疲れちゃうんだよ。
丈夫で使い勝手が良い本当に必要なものだけを持ってみんなが暮らしたら、こんなにせせこましい社会じゃなくて済むのに。
朝から晩までくたくたになるまで働かなくて済むのに。

それなのに世間はあいかわらず、いっぱい働いていっぱい消費しましょうという風潮だ。
消費したからといって経済が活性化するとは思えないよ。
経済の仕組みなんて知らないけれど、単純に考えたってわかることだと思う。
食品以外は物をこんなに安くすることないんだよ。
食べ物はね、生きて行くのに必要だから、行政が調整してそこそこ安くね。
でも他の物は本当に良質なら高くてもいい。そして長く大事に使えばいい。
使い捨てじゃなくて、何度も何度も修理して・・・。
服も、靴も、傘も、靴下も、カバンも、お鍋も、ざるも、テレビも、ビデオも、カメラも、洗濯機も・・・家も車も自転車も。

時代に合わないこと言ってるように聞こえるかもしれないけれど、今そういうことが本当は一番大切なんじゃないかって思う。

今日「お片付け」をしながら、つくづくそう思った。
とはいえ、わたし、100ショップがけっこう好きで困っています。
2千円も買うと商品が袋一杯になって、「買ったー」という欲望が満たされてしまうんです。
で、止められない止まらない。
でも、友人曰く「100円ショップはゴミを売ってる」そうで、ということは私はゴミを買っているわけで。
これは極端な言い方かもしれないけれど、当っているかもです。
思い起こせば、消耗品以外は、結局捨てちゃう物が多いな−、百均の商品って。
反省・・・しても、また買ってくるんだろうなー。
ぜんぜん反省になってないなー。

ところで、今日、家に来たのは子うさぎです。
あと、ハムスターと今年で10歳のリクガメがいます。
ペットを欲しがるのはたいがい子どもで、飼う前はかなり「嫌だな−」と思うハハなのだけれど、家に来ると何故かがぜん可愛がるハハでもあります。

姿形は違えども、家にいる子はみんな私の子どもじゃ〜〜〜〜〜。
今日来た子うさぎを「臭くっていやだよ〜」と言いながらウットリ眺めてる自分がそこにいました。
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by sunahaha-happyday | 2005-09-25 23:55

教訓!?

交通量の多い車道のど真ん中に、黒い革靴の片方が落ちていた。
このように時々、履物が落ちていることがある。
私は何度も見ているのだ〜。
おそらくバイクに乗ってる人が、何かの拍子に脱げてしまい、かといって降りて拾うわけにもいかず、そのまま走り去って行ったに違いない・・・と思うのだが、その人それからどうしたんだろう?
気になる。

帰宅途中なら、まあ問題はないであろう。
がしかし、通勤や通学途中だったら?
それも、朝あわてて家を出て遅刻しそうで、戻って他の靴を履く余裕なんてなかったら?
「靴を落としたので、家に帰って履き替えたので、遅くなりました」と正直に遅刻の理由を言って出勤するのだろうか?
でも、ど〜しても遅刻できない日だったら?
大事な取り引きがあるとか、試験の日とか。

途中に靴屋があったとしても朝から開いてないだろうし・・・。
じゃあ、コンビニで買うか・・・って、コンビニに靴は置いてなかろう?
あ、でも、この辺のコンビニは海水浴場が近いので、ビーチサンダルなら売ってるなあ。
浮き輪、水中メガネ、ビーチパラソル、店によっては水着もあるぞー。
とはいえ、背広にビーチサンダルもどうかと。
だって今日落ちてた靴は、スーツの時履く黒皮靴だったんだもん。
あ〜気になる。

例え落っことしたのがね、朝や夜間でなく靴屋が開いてる時間帯だったとしても、落とした人、片方だけ靴はいたまま、店にはいるのかな?
それとも「エ〜ィ!」と残った片方も脱いで裸足で店にはいるのかなあ?
「いやー、バイク乗ってて、靴落としちゃって、ハハハ」って、頭かきながら・・・。
「そういうことよくあるんですよねー(ねーだろ)。この前も裸足のお客さんみえましたよハハハ」とかって、店員さんは応対するのだろうか?

あ〜気になる。
本当に気になる。

教訓:バイクに乗る時は、予備の靴を持ちましょう・・・ってか。

あ〜気になる。
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by sunahaha-happyday | 2005-09-21 23:47

明日は遠足

やっとこ仕事が終わり、ちょこっと「ほっ」している。
陽射しはまだけっこう強くて外を歩いていると暑い。
でも、風は爽やかだなー。
秋だね。
秋・・・といえば、読書・・・
じゃなくって「遠足」でしょう!

明日、素直は学校の遠足で箱根へ行く。
今までにも何度か箱根は行ったが、学校の友だちと行く箱根は格別楽しいんだろうなぁ。
素直は私と違って、友だち付き合いがすこぶる上手い。
そして好き。
母と行っても母心は「温泉」のことでいっぱいだから、素直はおもしろくないと思うよ。
ごめんよ〜。こんな母で!

遠足・・・子どもの頃、どうだったかな?
なんだか、あまり覚えてないや。
もしかしたら、自由に行動できないので、さほど面白くなかったのかもしれない。
それより、夏休みのたびに行く母の田舎で、野山をかけずり回っていたことばかりが思い出されるなあ。
私は町工場がいっぱい立ち並ぶ下町で生まれ育ったから、小高い山と小川の流れる母の故郷が別世界だった。
そして、後楽園よりも豊島園よりも花やしきよりも、10倍も100倍も楽しい空間だった。
山や川で遊んだことと同時に思い出すのは、あの空気の匂いだ。
朝、昼、晩と変わるあの香りだ。
朝起きた時の湿った緑の匂い。
強い陽射しで照り返された土から立ち上がる、草の匂い。
そして山からひんやりした風が吹きおり、かすかな煙りが混ざる、夕方の匂い。
最近はアロマテラピーが流行りだが、田舎の匂いは完璧だね。
もう癒されっぱなし。

母が亡くなって数十年が過ぎ、田舎との付き合いもすっかりご無沙汰している。
時々懐かしさがこみあげる。
懐かしさのなかには何が隠されているのだろう。
もう一度、あの頃遊んだ土地へ行けば、今度は体ごと懐かしさがこみ上げてきて、今の自分を別の角度から眺められるのかなあ。
子どものころの、あの視線で、自分を眺められるかな。

夏休み中、母が帰っても居残って遊んだ、北茨城。
そして、騒音と鉄の匂いの街、江戸川。
行けない場所ではないな。
行ってみよう。
行けばそれで、いいんだと思う。
ただ行けば、それだけで、いいのだと思う。

さて、明日のお弁当、何にしよう?
照る照る坊主も忘れないように!
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by sunahaha-happyday | 2005-09-21 12:20

再発、どっか行きたい病

c0035386_23533371.jpgっていうか、慢性化ですね完全に。
あ〜、行きてー行きてー行きてー・・・

仕事(内職)ちょこっとしちゃー旅行書見て、ちょこっとしちゃー見て。
こ・ん・な・ん・じゃー、終わらねーんだよ〜、仕事。
納期20日だってのに、半分も出来てねー。
どうすんの?
なのになのに、今日もお使いついでに「信州の温泉」なーんて本買ってきちまった。
んで、くっだらねーこと、こうして書いてるんだぜ、ああ!
んで、ダイエット決意・・・なーんて言ってたくせに、今もこうして菓子パンなんか食ってンだぜ、ああ人間失格!
ってほどでもないか、このくらい許してね、神様。
んで、仕事どうすんの?
納期おくれたらヤバいんじゃないの?
神様許しても社長は・・・。

どっか行きてーんだったら、働け働け!
がってんだ、またひと踏ん張りします。
あ〜でも眠い(ーー);
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by sunahaha-happyday | 2005-09-16 23:56

神の手

天才的な腕を持つ小児心臓外科医をテレビで紹介していた。
福岡のこども病院に勤務する彼のところへは、全国から重い心臓病の子どもたちが集まって来るそうだ。
当然だろう。
私だって、重い心臓病の子を持ったら藁をも掴む気持ちですがりつくに違いない。
という私の息子「素直」も、実は過去、重い心臓病だったのだ。
先天的に心室と心房に大きな穴が空いていて、手術でしか助かる道はなかった。
しかし幸いなことに、複雑な心奇形ではなかったので、手術そのものはさほど難しいものではなく、もちろん成功し今に至っている。
とはいえ、たった4000グラムの小さな体に全身麻酔をかけ、人工心肺装置という精密機器をつけ、いったん心臓を止めての手術は、そりゃー大変なことだった。

夕方のテレビを見て、さらに患者は殺到するだろう。
明日は電話の応対で病院受付は大変だろうな−。
「神の手」と呼ばれるその医師は、一般的には40%の成功率といわれる難しい手術も80%を成功させてしまうそうだ。
そんな医師は他にどこを探してもいないだろう。
まさに「ブラックジャック」なみの天才だ。
そんな彼は、自分の技術を惜しみ無く提供し、有能な医師の育成にも懸命だ。
そして、家に帰ってからも、予定してる手術の手順を紙に克明に描き、シミュレーションを何度もするそうだ。
天才と言われる彼は、天才として生まれたのでは決してないのだろう。
ただただ、子どもたちの命を救いたいと努力しているうちに、その努力と感性と才能が結びついて「神の手」を持つほどの天才に育っていったに違いない。
「寝たきりだった子どもが、手術後、元気になって歩いた時の感動は忘れられない」とポソッと医師は言った。
その感動がもしかしたら、彼をここまで天才にした一番の原動力なのかもしれない。

私も今まで、いろんなところで沢山の感動をいただきながら、何一つ応えることなく暮らしている。
今だボケボケだ。
死ぬまでには、感動の種を発芽させ、何か一つでいいから、実を結びたいものだ。

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写真は素直の命の恩人達の職場・・・県立こども医療センターにて。
今でも2ヶ月に1回くらい検診に通っています。
素直が手術した頃の医師のほとんどは他の医療機関へ異動し、素直の当時の担当医もいませんが、それでも行くとなぜかほっとします。
素直も病院へ行くのを嫌がったことはありません。
自分の原点ここにあり・・・ってこと、わかっているんでしょうか。
一人でも多くの子どもの命が救われますように!
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by sunahaha-happyday | 2005-09-13 23:48

「ノー」と言えない気弱なワタシ

知人のお嬢さんを家まで送った。
すぐ帰るつもりがお邪魔した。
「まあ、ちょっと上がって上がって。おいしい梨があるから食べていって」
そんな言葉に私は弱い。

出された梨は確かにおいしかった。
一緒に行った素直もガバガバ食べて、顔じゅう梨の汁だらけで、ベトベトさんになっていた。
私もベトベトさんになりながら、知人とよもやま話しをしていた。
話しは主に「食いもん」のことであった。
やれどこそこのラーメンがおいしいとかなんとか。
私はグルメではないので、ラーメンは生協のインスタントで十分満足で、おいしい店があるからといってわざわざ食べに行ったりはしない。
誘われれば行くけどね。
しかしグルメじゃあないがヘンにこだわるものもある。
味噌とか醤油とかの基本食品が主だが、そんなこだわり食品の中に「梅干し」がある。
この梅干しじゃなきゃ絶対にダメ・・・というほどのこだわりではないのだが、できればシソと塩のみで漬けたしょぱくて酸っぱいシンプルな味のものがいい。
それで、知人とのおしゃべりに梅干しの話しが出た。
スーパーで売ってる梅干しは何かいろいろ入っていて嫌いだ・・・と私が話したら
「じゃあ、うちの梅干し食べてみな」と言う。
庭の梅を自分で漬けた正真正銘の無添加梅干しだそうだ。
「いつもシソと塩だけで漬けているんだけど、なんかしょっぱくてさー、今年はちょっと砂糖を入れてみたからおいしいよ」
そう言って、小皿に自家製梅干しを5個のせてきた。
じゃちょっと味見・・・。
「砂糖入れたから、そんなにしょっぱくないでしょ」と知人。
そうは言っても、ほれそこは梅干し、やっぱしょっぱすっぱいよー。
1個食べて「ごちそうさま」をした。
すると知人「なに遠慮してんのー。みんな食べて食べて。これくらい食べれるでしょう」
そ、そうはいったってけっこうしょっぱいよー。
砂糖漬けってわけじゃあないんだから。
よりにもよって、こんな大粒の梅干し5個も食べれるわっきゃねーだろがー。

でも私は「ほーらおいしいでしょう」といって私を覗き込む知人の嬉しそうな顔を見たら、なぜか断ることができなかった。

でっかい梅干し5個完食!(汗&涙)
「ノー」と言えない気弱なワタシがそこにいた(完)
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      ああ、夕陽が梅干しにみえる〜
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by sunahaha-happyday | 2005-09-08 01:31

イチジク

今、イチジクにはまっている。
もう、うまくってしょうがない。
こんなにうまいってことは、私の体がイチジクを欲しがっているにちがいない・・・と、スーパーに行くたびに買ってくる。
5個入り290円。この値段なので躊躇することなく買ってこれる。
ありがたやありがたや。

もはっ、ざらっ、とろっ・・・とした口ざわり。
香りと甘味はあるようなないような微妙な味。
ぜんぜんうまそうじゃないじゃん、これじゃあ。
でもうまい。でも万人がうまいとは思わんだろうなあ、あの味。

ところで、イチジクを食べたのはものすごーく久しぶりな気がする。
ひょっとして、何十年ぶりかも。
そう、私が子どもの頃、便所の(もちろん汲み取り)脇にイチジクの木があったのだ。
おやつによく食べたものだ。
どこの家にもイチジクがあったように記憶しているのだが、場所は決まって家の裏のじめじめしたところ、となるとやっぱ便所の近くなのだった。

今食べてるスーパーのイチジク、確かに懐かしい味なのだが、子どもの頃の便所脇のイチジクとはどこか違う。
産地も肥料も違うのだから、まったく同じということはないだろうが、けっこう違う気がする。

山で食べるおにぎりはとりわけ美味しい。
それと同じように、イチジクはやっぱ便所の脇のものを汚い手でもぎ、下町のごちゃごちゃした路地の地べたにペタンと座って食べる、それが一番なのだろう。

というわけで、私は江戸川区の町工場がひしめく下町で生まれ育ったのだ。
工場から出る煙りや粉塵で、街全体がいつだって鉄臭かった。
あの汚れた空気の中でこそ、イチジクさんは全身全霊で下町の子どもたちに美味を提供できたのかもしれない。

ああ、江戸川に行きたくなってしまった。
どこかの便所の脇に、イチジクの木が残っていないだろうか。
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by sunahaha-happyday | 2005-09-06 23:29

登呂遺跡

みなさん、かの有名な「登呂遺跡」ってどこにあるか知ってますか?
小学校の教科書にも載ってる名所というか歴史的財産というか・・・。

私は知らなかったんです。
というか、教科書で習った時は「へえ」くらいに思い場所も覚えたのかも知れないけど、記憶から抜け落ちていたんですね。

今年の7月、ブログを通して知った「静岡たぬき村」という子どもの遊び場へ、素直を連れて行った。
東名を飛ばして、静岡インターを降りた。
えっとどっちに曲がるんだっけ?と、道路標識に目を光らせていたら矢印の向こうに「登呂遺跡」とあるではないか。
え〜っ?あの登呂遺跡?静岡だったっけ?
30くらい「へえ〜」を連発し、その日は時間の関係で寄ることは出来なかったが今度行ってみようと思った。

そして8月末「アルタイの至宝展」なる展覧会を観に、再度静岡を訪れた際に、念願!の「登呂遺跡」を訪れた。
正直なところ、遺跡は観光地としてはかなり廃れていた。
古代人の住居跡に、三角の住居を復元してあったが、建物の管理はイマイチで、敷地内は折れた木だの、ゴミだのがところどころ散らかっていた。
教科書に載るほどの有名な遺産がこんな姿で、すなハハはちと寂しくなってしまった。
でもね、荒んだ感じはあるものの、土地そのものの空気というか、気の流れのようなものが、とてもとても気持ち良くて、良い場所だなーとものすごく思った。
近くに住んでいたら、きっと年中散歩にくるに違いない。
ベンチに腰かけ、缶コーヒー片手に本でも読もうものなら、何時間でもいられそう。

いつも感じることなのだが、遺跡って気持ちの良いところが多い。
特に古代人の住居跡は素晴らしく気持ちがいい。
我が家の近くにも、古代人住居跡地がある。
マンション建設のために整地していて、偶然見つかったものだ。
その後、数年間調査が入り、現在は残念ながら予定のマンションが建ってしまい、その土地を踏むことはできなくなってしまった。
7階建てのマンションは本当に邪魔くさい。
マンションが建つ前は、そこもめちゃくちゃ気持ちの良いところで、お使いに行く時などは、遠回りでも、わざわざそこを通ったものだった。
しかしマンションで気の流れが変わってしまったのか、以前ほど気持ちの良いところではなくなってしまった。

c0035386_23143912.jpg昔の人々は、その優れた感性で、素晴らしい土地を見つけ住んでいたのだろう。
登呂遺跡は観光地としては荒んでいる、でもマンションが建っているわけでもなく、土地はそのまま広々と残されていた。
また静岡へ行ったら、訪れてみよう。
遠い昔、そこで生きた人々の想いを、風が運んでくれるかもしれない。
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by sunahaha-happyday | 2005-09-05 23:16

正直者はバカをみない

「道路一本つくるより、人の命が大事」
これは鹿児島県川辺町の東展弘町長のモットーだ。

今日はこの川辺町の環境問題の取り組みを追ったドキュメンタリー番組を観てきた。製作は鹿児島の南日本放送で、放送局の関係で関東では観ることの出来ない番組だそうだ。こんなに素晴らしい作品をこちらのテレビでは観れないことが残念でしかたない。私はたまたま東中野ポレポレ座の今日のイベントを知り、観ることができたけれど、本当に多くの方に観てもらいたいと思う、そんなビデオだった。

90年代、ゴミの消却で出る灰に多量のダイオキシンが含まれていることが全国で問題になった。南日本放送の山懸キャスターはこの問題を取材しようと県内の市町村に電話をかけまくった。軒並み断られる中、70番目にかけた川辺町の対応は、これまでの担当者とはまったく違った印象を受けた。担当の亀甲課長は町の環境問題について聞きもしないことまで包み隠さず話してくれるのだ。さっそく取材を申し込むと「私たちも番組作りに協力しますから、あなた方も私たちに協力してください」との返事が来た。
そして川辺町にテレビカメラが入った。

亀甲課長は、町の谷間に捨てた数十年分のダイオキシンを含んだ消却灰を掘り起こし、撤去することを決め、実行した。
しかし撤去すればそれで良いわけではない、問題はダイオキシンを出さないことだ。しかし、ダイオキシンを出さない消却施設を造るには膨大な資金が必要で、川辺町の予算では賄えない。そんな折り、ダイオキシンを低コストで除去する研究に携わている方たちから川辺町を実験の場に提供して欲しいとの話しがもちあがり、OKをだす。
一年後実験は成功し、川辺町に消却施設ができる。
しかしまた問題が・・・消却灰をどうするかだ。
ダイオキシンが除去されたとはいえ、以前のように町の谷に捨てるのか?
灰を出したのでは意味がない・・・灰を何かに利用できないか?
そんな折り、またもタイミング良く、灰でレンガを造る話しがもちあがる。
こちらも大変な苦労の末、成功する。

こんな風に文字にしてしまうと、単なるアイデア勝負の成功ものがたりになってしまうが、そういう部分ではないところで、やたらと感動した。
小さないざこざはあったとは思うが、とにかく、この取り組みの責任者である亀甲課長を中心とした人間関係が、やたらとあったかいのだ。それは亀甲課長の包み隠さない態度、前向きな姿勢が周りの者の心を捉えていったからなのかもしれない。亀甲課長だけでなく、冒頭で紹介した町長の姿勢も素晴らしい。

しだいに町長や亀甲課長たちの誠実な姿勢に住民たちも大きく巻き込まれていく。ゴミの19分別とリサイクルにより、家庭から出るゴミの量は驚く程減っていった。そのことを住民も徐々に誇りに思うようになる。

何か問題が起こると、たいがいは行政側と住民側とが対立関係になっていく。しかし、川辺町は対立を避け、とことん話し合った。亀甲課長はなんと年間300回の住民との会合をもったそうだ。

川辺町のこの地道な取り組みから、何ごとも対立関係のまま問題が根本的に解決することなんてあり得ない・・・そのことを学んだ。
それは何も行政だけのことではないと思う。
ちょっとした考えのすれ違いや、感情のもつれなどで、人間関係が気まずくなることってけっこうある。
でもそんな時、相手への言葉を選びながらも正直に自分の気持ちは話していきたい。きっとあの人はこう思っているに違いないんだ・・・なんて詮索せずにに、わからないことは聞いてみよう。そして私の気持ちも伝えよう。
たったそれだけのことが出来ずに、関係がこじれたりすることもあるのだ。
しかし、この正直さが実は簡単なようでなかなか難しい。

c0035386_1344019.jpgそれにしても、今日は良いもの観させていただきました。観終わった後は温泉にでも入ったように爽やかでなおかつあったかい気持ちになりました。
そして亀甲課長はじめ、関係者やイベントを企画されたスタッフの方々のあたたかくて、爆笑のトークも最高でした。
川辺町のみなさまありがとうございます。企画してくださった皆様ありがとうございます。
ボキャブラリーの少ない私がどんなに言葉で説明したって、あの感動は伝わるわけないけど、とりあえず報告まで。
写真は消却灰で造られたレンガです!かわいいよねー。欲しいけど、川辺町でないと買えないんだって。よっしゃー、鹿児島まで行くか。
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by sunahaha-happyday | 2005-09-05 01:36